2011年2月15日火曜日

コーヒーの達人への道 Vol.198

コーヒーの達人への道


        "コーヒーカップのこと"
        
昨日はバレンタインデーでしたね。あなたはいくつ頂けましたか?
この日の直前の数日でほど一年の販売量のほとんどを売るなんて
すごいですね。チョコレートメーカーの作戦成功!ということです。

チョコレートは欧米人の大好物です。女性だけでなく男性も大好き。
このチョコレート以前はこのように固形のものでなく、液体でした。
コーヒーや紅茶がヨーロッパに紹介される以前からあった飲み物
でしたが、輸入税が高く、一般人には手の届かない高価な飲み物
でした。19世紀になって関税が低くなってからは一般の人も
飲むことが出来るようになりましたが、それ以前は庶民はハーブティー
を飲んでいたようです。

今でこそハーブ・ティーですがそのティーという名称も中国から
茶(ティー)が入ってきてからティーと呼ばれるようになったので
それ以前はハーブもしくはそれぞれの植物の名前で呼ばれていた
のかもしれません。
そのハーブはキッチンにある金属の深皿(調理用のボールのような)
で飲まれていましたから、高価なチョコレートをそれと同じ器で
飲んでは高い飲み物にそぐわない!と思ったのでしょう。
中国から輸入された磁器に入れてもったいぶって飲んでいたようです。
中国のお茶用の器ですから、取っ手はありません。それでしばらくの
間、ヨーロッパでつかわれたチョコレート、コーヒーや紅茶の器は
取っ手のない物が見受けられます。

中国からの磁器が高いので何とか国産の製品が出来ないかと
ドイツのベドガーがマイセンで朱泥の茶器を作ることに成功し、
その後研究を重ね、1709年に白磁の焼成に成功しました。
しかし、しょせんは中国製品のコピーですから、器のデザインも
柄も東洋風で、勿論取っ手なしの湯飲み茶わんの形でした。

何時から取っ手がつけられたのかははっきりしないそうですが、
1700年代後期には取っ手の付いたものが作られており、絵画に
それが描かれているようです。受け皿についてもコーヒーや紅茶が
熱いので、受け皿に注いで冷まして飲むためのものだったという説
もありますが、磁器を輸入していたオランダの東インド会社が
より多くの食器を売るためにしかけた受け皿とカップで一組にする
という方法を広めたという説もあります。

初期はカップと受け皿は別のものを使っていたようですが、後に
受け皿とカップを同じ柄にすることでより多くの販売につなげた
そうです。

そして、今では受け皿を必要としないマグカップも登場し、コーヒーを
飲むカップは色々な形になりました。
コーヒーを飲むカップには容量が60〜80ccのデミタスカップ
120〜140ccのレギュラーカップ、160〜180ccの
モーニングカップ、200cc以上入るマグカップとそれぞれ
お気に入りのカップが使われています。
保温機能のあるものなどもあり、コーヒーは日々の生活になくては
ならないものになっています。

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