2011年3月10日木曜日

おてがみおやつ堂 vol.495 書を捨てて野原へ出よう

おてがみおやつ堂  vol.495 2011.3.10

 弥生三月、春の野に出てみれば。
 土筆が顔を出していました。

 ヨモギを摘んで、草だんごに。
 春の香りが広がります。

 □■ レシピ 〜よもぎ草団子〜  ■□

 田舎の春を思い出すような。
 春らしいお団子です。

 [ 材料 分量 ] 4人分

 よもぎ … (ゆでて水気を切った物40g)
 団子粉 … 200g
 水  … 約160cc
 あずきあん … 200g
 きな粉 … 適量

 [ 作り方 ]

 1. よもぎは、葉先の柔らかい所だけを摘み取り、しっかりと水洗いします。

 2. たっぷりの湯を沸かし沸騰したら塩、よもぎを加え2分ほどゆで、冷水に
    とり、何度か水をかえて洗います。

 3. 水気を絞り、みじん切りにし、さらに包丁でとんとんとたたくようにして
    細かくし、すり鉢ですります。 (すり鉢の底にはぬれ布巾を敷いて安定
    させて)(ミキサーやブレンダー、フードプロセッサーを使うと楽)

 4. ボウルに団子粉を入れ、3のよもぎと水(量は少しずつ様子を見ながら加
    減)を加え、手でよくこね、耳たぶくらいの柔らかさにします。

 5. 団子を一口大に丸めて、中央を少しへこませ、沸騰したお湯でゆでます。
    団子が浮き上がってから2分ほどゆで、水にとり、ざるにあげ水気をきっ
    て皿に盛り、きな粉と小豆を添えます。

 [ MEMO ]

 モチモチの弾力あるお団子です。

 冷めて硬くなったときは、ラップをかけて電子レンジで軽くあたためると柔ら
 かくなります。

 春先の柔らかなヨモギは、お湯でゆでただけで大丈夫ですが、それ以外の時期
 は、ゆでるときに少し重曹を加えます。

 ヨモギをすり鉢でするのは、大変な作業。
 すり鉢でするかわりに、ミキサーやブレンダー、フードプロセッサーを使うと
 いう手もあります。(水を加えないと、ミキサーが回らないので注意)

 容器に包丁で刻んだヨモギと水(分量の中から)を入れて、スイッチオン。
 なめらかなペーストになるまで。
 団子粉に加える水の量は、ヨモギに加えた分の水を減らします。

 マジカルキッチン2005年4月24日登場



 □■ 簡単おやつ道 ■□

 [ 土筆を採ったら卵とじ ]

 本日はおやつ道ではなく、おかず道、つくしの卵とじレシピをお届けします。
 懐かしいお袋の味です。

 〜 つくしの卵とじ 〜

 [ 材料 分量 ] 4人分

 土筆 … 200g
 酒 … 大さじ1
 みりん … 大さじ1
 しょうゆ … 大さじ1
 塩  … 少々
 卵 … 1〜2個

 [ 作り方 ]

 1. 土筆ははかまをとって、適当に5センチくらいの長さに折りながら、水を
    張ったボウルに入れていきます。

 2. たっぷりの熱湯でさっとゆで、ザルにあげ、水気を切ります。

 3. フライパンに油を熱し、土筆を入れて強めの火で炒めます。
    油が周れば、酒、みりん、醤油を加えて炒めます。塩で味をととのえま
    す。

 4. 溶きほぐした卵を加え卵が固まってきたら大きくかき混ぜます。

 [ MEMO ]

 毎年この季節になると食卓に登場する土筆の卵とじ。
 ちょっぴりほろ苦い春の味です。

 土筆は、頭の部分が開いている(パサパサになっている)ものは、取り除いて
 ください。
 一応分量など書きましたが、普段計って作ったりはしません、分量テキトーで
 す。
 油はごま油を使ってもまた風味がでます。
 甘めが好きな方は、お砂糖をプラスして。

 つくしの卵とじは、卵で苦味が抑えられるので、苦いのが苦手な人にもおすす
 め。
 そしてもうひとつ、卵が加わるかさましできるので、土筆の量が少ないときに
 もお助けです。

 もっと苦味を抜きたいときは、水を何度かかえながら、水につける時間を長く
 し、ゆでたあとも冷水につけます。

 マジカルキッチン 2002年3月18日登場2005年3月23日更新