弥生三月、春の野に出てみれば。
土筆が顔を出していました。
ヨモギを摘んで、草だんごに。
春の香りが広がります。
□■ レシピ 〜よもぎ草団子〜 ■□
田舎の春を思い出すような。
春らしいお団子です。
[ 材料 分量 ] 4人分
よもぎ … (ゆでて水気を切った物40g)
団子粉 … 200g
水 … 約160cc
あずきあん … 200g
きな粉 … 適量
[ 作り方 ]
1. よもぎは、葉先の柔らかい所だけを摘み取り、しっかりと水洗いします。
2. たっぷりの湯を沸かし沸騰したら塩、よもぎを加え2分ほどゆで、冷水に
とり、何度か水をかえて洗います。
3. 水気を絞り、みじん切りにし、さらに包丁でとんとんとたたくようにして
細かくし、すり鉢ですります。 (すり鉢の底にはぬれ布巾を敷いて安定
させて)(ミキサーやブレンダー、フードプロセッサーを使うと楽)
4. ボウルに団子粉を入れ、3のよもぎと水(量は少しずつ様子を見ながら加
減)を加え、手でよくこね、耳たぶくらいの柔らかさにします。
5. 団子を一口大に丸めて、中央を少しへこませ、沸騰したお湯でゆでます。
団子が浮き上がってから2分ほどゆで、水にとり、ざるにあげ水気をきっ
て皿に盛り、きな粉と小豆を添えます。
[ MEMO ]
モチモチの弾力あるお団子です。
冷めて硬くなったときは、ラップをかけて電子レンジで軽くあたためると柔ら
かくなります。
春先の柔らかなヨモギは、お湯でゆでただけで大丈夫ですが、それ以外の時期
は、ゆでるときに少し重曹を加えます。
ヨモギをすり鉢でするのは、大変な作業。
すり鉢でするかわりに、ミキサーやブレンダー、フードプロセッサーを使うと
いう手もあります。(水を加えないと、ミキサーが回らないので注意)
容器に包丁で刻んだヨモギと水(分量の中から)を入れて、スイッチオン。
なめらかなペーストになるまで。
団子粉に加える水の量は、ヨモギに加えた分の水を減らします。
□■ 簡単おやつ道 ■□
[ 土筆を採ったら卵とじ ]
本日はおやつ道ではなく、おかず道、つくしの卵とじレシピをお届けします。
懐かしいお袋の味です。
〜 つくしの卵とじ 〜
[ 材料 分量 ] 4人分
土筆 … 200g
酒 … 大さじ1
みりん … 大さじ1
しょうゆ … 大さじ1
塩 … 少々
卵 … 1〜2個
[ 作り方 ]
1. 土筆ははかまをとって、適当に5センチくらいの長さに折りながら、水を
張ったボウルに入れていきます。
2. たっぷりの熱湯でさっとゆで、ザルにあげ、水気を切ります。
3. フライパンに油を熱し、土筆を入れて強めの火で炒めます。
油が周れば、酒、みりん、醤油を加えて炒めます。塩で味をととのえま
す。
4. 溶きほぐした卵を加え卵が固まってきたら大きくかき混ぜます。
[ MEMO ]
毎年この季節になると食卓に登場する土筆の卵とじ。
ちょっぴりほろ苦い春の味です。
土筆は、頭の部分が開いている(パサパサになっている)ものは、取り除いて
ください。
一応分量など書きましたが、普段計って作ったりはしません、分量テキトーで
す。
油はごま油を使ってもまた風味がでます。
甘めが好きな方は、お砂糖をプラスして。
つくしの卵とじは、卵で苦味が抑えられるので、苦いのが苦手な人にもおすす
め。
そしてもうひとつ、卵が加わるかさましできるので、土筆の量が少ないときに
もお助けです。
もっと苦味を抜きたいときは、水を何度かかえながら、水につける時間を長く
し、ゆでたあとも冷水につけます。
マジカルキッチン 2002年3月18日登場2005年3月23日更新